motocchioの食いしん坊日記

Normanでアペリティーヴォ

ゲイ・プライドのイベントを冷やかしたりした後、その足でアペリティーヴォの老舗Normanへ向かいました。

アペリティーヴォは元々食前酒(フランス語だとアペリティフ)を指しますが、最近ではワンドリンク+おつまみのセットを出すカフェやバールが増え、このサービス自体がが「アペリティーヴォ」と呼ばれるようになりました。数年前にミラノでお酒とつまみで夕食を兼ねてすごす文化が始まり、一大ブームになって、イタリア中に広がりました(ただし、うちらが住んでる南チロルの街にはまだ到来してませんが ^^;)。おつまみは、ブルスケッタ(トーストしたパンにいろんな物をトッピング)、オリーブ、ピクルス、グリルした野菜、生ハム、サラミ、サラダ、揚げもの、一切れに切り分けてあるピザ、パスタなどなど、お店によっていろいろ。ビュッフェ形式で食べ放題のところもけっこうあります。お酒が飲めない人も大丈夫。ノンアルコールのお店特製のカクテル(けっこうおいしいのが多い!)を注文することで、アペリティーヴォ文化が十分楽しめます。

トリノでは、ミラノ発信のブームが始まる前に、すでにアペリティーヴォ文化があったそうで、新旧さまざまのたくさんのお店が競いあっています。どこにいくか迷いましたが、創業1918年の老舗Normanに行くことに。

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こちらのサイトでいただいた写真

朝から暑かったし、ずうっと歩き回っていたようなものなので、Normanにたどり着いたときは疲労困憊。外のテーブル席にすわると思わずほっと一息。ウェイターのおじさんに「夕飯は別のところで食べるので、一杯飲みながら軽く食べたい」と相談したら、「わたしにまかせてください」と頼もしい答えが。待っている間、おじさんが隣のテーブルのオーダーを運んできました。トレイがでかっ!

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間もなく我々のオーダーも出てきました。量が多い!しかも内容が職場の近くにある学生向けのご飯屋さんのメニューみたい。散歩してる時に見かけたいろんなオープンカフェでは、みんなもっとおいしそうなものを小皿でつまんでたぞ。

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女性陣2人は白ワイン。黄金色で、よく冷えてて、辛口だけどフルーティーでよろしい!
クマ夫はノンアルコールのハウスカクテル。味見させてもらったら、
こちらもすごくおいしかった。


われわれに供されたラインアップ:サンドライトマト丼一杯(おいしいけど、多すぎる)、オリーブ、ライスサラダ、パスタサラダ、ピザ、ハムチーズトースト、メロン、パイナップル。何だか学食のメニューみたい。で、トイレに行く時にカウンターに並べてあるつまみを見たら、スモークサーモン、山羊ミルクのチーズ、生ハム、野菜のグリルいろいろ、野菜の煮込みなどなど。雲泥の差。どうやら、お店の人はよりすぐりの大味メニューを持ってきてくれたようです。これで1人13ユーロ。高い。アペリティーヴォの相場は普通10ユーロ以下と決まっています。確かにつまみの量は多いけれど、納得できん!

まったく納得いかないのにもかかわらず、たくさん歩いてお腹がすいていたので、3人で全部たいらげてしまいました。この後、夕食が待っているというのに... トホホ。
後から買ったトリノ・ガイドを読んで知ったのですが、トリノのバールでは地元民はカウンターで立ち飲みが基本なんだそうです。そうした方が好きなおつまみが選べるからです。でも、夏にオープンカフェのテーブル席で一杯ひっかけながらのんびりするのは気持ちいいもんなあ。

市内散策

元修理工場での建国150周年記念展を見終わったら暑くてへとへと。トリノで一番おいしいという評判のSilvanoにジェラートを食べに行こうということになりました。地下鉄にのって、炎天下の中、歩いてようやくたどりついたら... 閉まってる -_-  土曜日の午後にジェラテリアが閉まっているなどありえない!お店の前には営業時間の表示もないし、断りの貼り紙もなし。がっくり肩を落として、地下鉄にのって街の中心へ。ちょっと手前で降りて、ポー川沿いを歩きました。途中お城あり、カフェあり。暑くて疲れたので、木の下にテーブルがある川沿いのバールで冷たいレモネードを飲みながら30分ほど休憩。気分新たにまた歩き始めます。

なぜかこの一角だけ若者たちが集うホットスポット。
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向こう側は小高い丘になっていて、見るからに豪壮なお屋敷が川沿いに立ち並んでいます。エリアはCollinaと言って、トリノの最高住宅街。ユヴェントスのデルピさまも住んでるらしいよ。
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橋を渡ると、堤防の上の方からにぎやかなハウス系の音楽が。上にあがってみたら... ゲイ・プライド・デー!
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Queenの『伝説のチャンピオン』をちょっと外れた音程で熱唱するカラオケ兄さん。
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男気あふれる姐さん
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女っぽさ炸裂のお兄さま方
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「写真を撮らせてもらってもいいですか」と尋ねたら、「もちろんよ〜!」とポーズをとってくれました。

トリノには活発なゲイ・シーンがあるみたいですね。トリノ ゲイ&レズビアン国際映画祭なんていうのもあるみたいですし。

暑いので、ヴィットリオ・ヴェネト広場の水飲み場で水分補給。トリノの水飲み場の蛇口は全部牛さんです。
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Officine Grandi Riparazioni/元列車修理工場

トリノは街の経済活性化政策の一環で、点在している用済みの大建造物を改修し、新たな観光スポットとして生まれ変わらせる努力をしているそうです。滞在2日目の朝に訪れたLa Venaria Reale、それから、今日ご紹介するOfficine Grandi Riparazioniがその例です。Officine Grandi Riparazioniは日本語で言うと大修理工場。元々列車の修理をしていた工場がイベントスペースに生まれ変わりました。

現在はFare gli italiani. 150 anni di storia nazionale(イタリア人を作る。国家150年の歴史)という展示が催されています。これも建国150周年記念のイベント。

入り口。カラフルですねえ...
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日本じゃあり得ないであろう配色でしょう

入り口を入ると、すぐみやげもの売り場。国旗や建国150周年関連のグッズがあふれています。実はひそかに建国マニアなFedeが数点ゲット。
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ここがイベントスペースの入り口です。ポップでおしゃれだねえ。
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中に入ると... 暑い!夏の最中にここで列車を修理するのはさぞかし大変だったことでしょう。疲れていたし、イタリア語の説明を読む根気がなかったので、気が向いた時だけ説明を読む私。すんません ^^; ビジュアル面はさすがイタリア、なかなかアーティスティックです。
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入り口近くの照明

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Fiatの耕耘機!ランボルギーニも元々耕耘機の会社。
イタリアの車文化の原点は耕耘機にあり?!


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カトリック文化のセクションの展示
何かのお祭りの行列がリピートモードで流されていました
幻想的な雰囲気に惹かれて、しばらく見入りました

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出口
幻想的で穏やかな現代音楽をBGMに
ゆるやかに舞い浮き上がるダンサー達が見送ってくれる

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列車の修理工場だったことを示す線路跡
スタッフのおじさん2人は延々と立ち話をしていました(よくある光景)

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入り口前に2列で飾られていた魚のオブジェ
空の海を泳ぐ魚の図はなかなか斬新!

La Bella Italia展

朝ごはんを食べた後、La Bella Italia展を見るためにLa Venaria Realeへ向かいました。La Venaria Realeとは、サヴォイ家が夏の間、狩りを楽しむために作った広大な敷地です。長い間、放ったらかしにされてたんですが、近年大幅に改修を施し、新たな観光スポットとして堂々オープン。Torino Porta Susa駅の向かい側のバス停から専用バスにのっていきます。バスは一時間に一本しかありません。バス停についてから、30分ほど待ちました。

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バス停


ようやく来たバスはお年寄りでほぼ満員。一番後ろの席にのって、いざ出発。30分ぐらいで終点手前のバス停に到着。ここで全員降車。最後部座席から一番前に移動して、運転手のおじさんにLa Bella Italia展に行くにはここで降りるのかと尋ねたら、「知らない」と言います。「squderie(La Venaria Realeの中にあるサヴォイ家の厩舎)に行かなくちゃいけないんだけど」と尋ねたら、それなら終点だと言います。

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Fedeと運転手のおじさん
ぶつぶつ文句たれてると思ったら、やおら歌を歌いだすといったキャラ


言われた通りに終点で降りたら... 自然公園ですやん。ここで美術展はないだろう... バスの運転手のおじさん、毎日専用バスの運転してるんだから、展覧会に行くにはどこで降りたらいいかぐらいちゃんと勉強してよ!ちなみに、帰りのバスを運転したのも同じおじさんだったんですが、道まちがえてました。大丈夫なのか...
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気持ちよさそうな公園だったけどね
自転車でのんびり走ったりしたら楽しそうでした


仕方なくとぼとぼ歩いて逆戻り。ぶじLa Venaria Realeへ到着。敷地はとにかく大きい!巨大な邸宅、庭園、厩舎... (見取り図はこちら)。昔のヨーロッパの貴族の豊かさといったら想像を超えるものがあります。

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広大な庭園
暑いし、時間もないのでパス

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庭園の一角で入場してから、巨大邸宅の前を横切って、会場のLe Scuderie Juverrianneに向かいます。サヴォイ家の厩舎です。160頭収容可能。長さ140メートル、広さ5000平方メートル。立派だねえ... 貴族の馬たちの住居の方が貧乏な人間のそれよりずうっと立派だったんですね...

さて、いよいよというかやっとLa Bella Italia展。イタリアを代表する11の街ゆかりの美術や物を展示することで、それぞれの街の特色を示すのが主旨です。

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元馬小屋とは思えないうつくしさ

まずはローマからはじまり、フィレンツェ、トリノ、ジェノヴァ、パレルモ、ナポリ、ボローニャ、パルマ、モデナ、ミラノ、ヴェネツィアと続きます。それぞれの街のコーナーの入り口がなかなか立派。一番最初のローマは撮りわすれてたんですが、残り10都市、行きますよー。

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それぞれの街の特色が感じられて面白い展覧会でした。一番印象に残ったのがこの2枚の絵です。まずはこれ。

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15世紀フィレンツェでの舞踏会の様子を描いた大きな絵の一部。
この男子たちのおしゃれなこと!ストッキングもしゃれてますね。
当時からイタリアの男性はおしゃれにこだわっていたことがわかります。

それから、これ。
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これは、シチリアのフェデリコ3世(1342−1377年)主催したお祭りの様子です。
花火のかわりに人口火山でお祝い!スケールでかいねえ。


一方で、こちらは本物の火山。ナポリのヴェスヴィオ火山が噴火する様子を描いたもの。
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目が悪くなって、映画や展覧会を見る時は眼鏡が必要なクラーク・ケントなクマ夫

記念に撮った3ショット。
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La Venaria Realeには、厩舎での展示会以外にも見所がいろいろありますし、有名な庭園もあります。カフェやレストランも敷地内にいくつか点在。ここで一日のんびりすごすのもいいかもしれませんが、わたしたちは午後は別の展覧会に行くことになっていたので午前中で退散。敷地外のパン屋で切り売りピザを買って、ベンチに座って食べてお昼とし、いい加減なバスの運転手に連れられてトリノ市内へ帰りました。

国旗だらけの街トリノ

トリノの街を歩いて気づいたのが、イタリア国旗があちこちに飾ってあること!今年はイタリア建国150周年だから?でも、他の街にくらべて国旗密度、明らかに高いよ!150年前にイタリアが統一された時の首都はトリノでしたから、この街の人々はもしかしたら建国に対して特に思い入れが強いのかもしれませんね。

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パン屋の前

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国旗カーテン

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傘もイタリアン・トリコロール

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建国150周年スペシャル国旗(写真をクリックすると大きくなります)

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愛国的な住人がちらほらいるアパート(写真をクリックすると大きくなります)


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ショッピングセンターの入り口

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イタリアン・トリコロールなグラニータ(イタリアのかき氷ドリンク)
(それにしてもすごい着色料!)

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HONDAの看板もイタリアン・トリコロール

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国旗ファッション
(150周年記念パーティー用?)

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イタリア150周年記念限定版tic tac!
イタリア在住、ときどき日本。
食いしん坊でカメきちな日々を気まぐれにつづります。
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