motocchioの食いしん坊日記

カーライルからグラスゴーへ

途中止めになっていたイギリスの旅報告を再開します。

ハドリアヌスの防壁を見学した後、ベースにしていた街カーライルでおいしいイギリス発のピッツァを食べて英気を養い、その日の夜は熟睡。翌日の朝、スコットランドはグラスゴーへと旅立ちました。

カーライル駅で電車に乗る前にすこし時間があったので、駅の構内にある移動コーヒースタンドで、あたたかいコーヒーを飲むことに。

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この移動コーヒースタンドは小さいですが、装備はいっちょ前。エスプレッソ、カプチーノ何でもこい。コーヒー自体の味は今ひとつでしたが(イタリアと比べちゃいけないか...)、いいポジションにつけていて(一番乗り場の中央口へ続く出入り口の真横!)、カーライル駅に着いた時も発つ時も思わずふら〜っと吸い寄せられて注文してしまいました。

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紅茶も売ってます。コーヒーも紅茶も試しましたが、やっぱり餅は餅屋にで、紅茶の方がおいしかったです。

カーライルからグラスゴーまで直通列車で1時間15分。撮りためた写真をチェックしたり、外の景色をぼーっと眺めているうちに、あっという間に着きました。

グラスゴーはスコットランド最大の都市で、人口はおよそ58万。エジンバラとは伝統的にライバル関係にある。国際的な知名度ではエジンバラの後塵を拝しているが、産業都市であるとともに、文化・芸術・若者の街として知られています。イギリス国内では、ロンドン、エジンバラについで観光客が多く、年間300万人もの人が訪れているんだそうです。

グラスゴー中央駅到着。さすが大きな街の駅だけのことはあって、電光掲示板時刻表もおおきいねえ。最先端の建築や現代芸術で有名なところだけのことはあって、駅もモダンでかっこいい作りです。

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サムネをクリックしたら大きなサイズで見られます

とりあえず手荷物を預けて、街の中心をぶらっと見てから、お昼ごはんを食べることにしました。その前に、明日乗るエジンバラ行きの列車について問い合わせるために、駅の案内所へ。係の人はとっても親切でしたが、スコットランドなまりがきつくて、何を言っているのかさっぱりわからない ^^;  どうにかこうにか情報を得て、駅の外へ出ました。

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駅の高架の外部は、ロイヤルグリーンとゴールドで装飾してある。渋くてエレガント。
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オートケーキにチェダーチーズ

イギリスの旅報告、ちょっと息切れしてしまい途中止めになっております。イギリス気分を取り戻すために小ネタをすこし。

滞在中、気になっていたんですが、ついぞ味見する機会に恵まれなかったのがオートケーキです。エジンバラのお土産物屋で一箱買い求めました。

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イタリアに帰ってきてから、これにヒースロー空港で買ったチェダーチーズをのっけて食べてみました。

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保存のために蝋で密封してある

オートケーキとは、オート麦で作られた薄型ビスケット。食物繊維豊富で無糖なので、とってもヘルシーらしい。チェダーチーズとの組み合わせ、最高です!

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クリームチーズにスモークサーモンとかもあいそう
でも全部食べちゃったから、試すのはまたの機会だね ^^;

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Pizza Expressに救われる

待望だったハドリアヌスの防壁見学をぶじ終え、カーライルにもどってまいりました。初日の夕飯はチリバーガーで痛い目にあいましたが、2日目の晩は前日にクマ夫と目をつけておいたチェーンのピッツェリアPizza Expressに行ってみることに。

このPizza Express、創業者はイタリア人らしい(ホムペはこちら)。全国にチェーンを展開していて、行く先々の街で支店を見かけました。ここカーライルでは、夜8時すぎても普通に営業している貴重なお食事どころでもあります。8時頃行ったら満席で30分ほど待たされました(ま、他に開いてるまともなお店はないし、予約も入れてなかったから、仕方ないね ^^;)。インテリアはモダンでおしゃれ。精一杯おめかしして来ました、といった感じのお客さんが結構います。

それにしても、アングロなピザ?Pizza Expressって、名前からして安っぽくない?と、最初は高をくくっていたんですが、これがこれが、なかなかやるのです。まずはメニューをご覧になってみてください:クリック

熟考の末、わたしが頼んだのがCalabrese(カラブリア風)。イタリアのカラブリア州は、ブーツの形をしたイタリア半島のつま先にあり、スパイシーで保存が利く食べ物で有名です(サラミ、ソーセージ、びん詰めの唐辛子や野菜など)。Pizza ExpressのCalabreseは、薄焼きピザに唐辛子、スパイしーソーセージ、水牛のモッツァレラ、そして、クレソンをトッピングしたもの。

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一口食べてクマ夫と二人でうなりました。おいしい、おいしすぎる!コクのあるピリ辛ソーセージ、冗談抜きで辛い唐辛子、しっとりクリーミーな新鮮なモッツァレラ、そして、さわやかでフレッシュなクレソンの絶妙なハーモニー。このピザを考案した人は天才!

クマ夫が注文したのがRustichella。トッピングは、ローストしたトマト、かりかりパンチェッタ、ルッコラ、グラナチーズ、シーザードレッシング。

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これもいける!

いずれのピザもクラストはさっくり軽めで、焼き加減も完璧。イギリス人、がんばったらちゃんとおいしいもの作れるじゃないですか!イタリア人のお導きがあったとはいえ、このイギリス生まれのピッツァ、すばらしいです。この世で一番好きな食べ物はピッツァと公言してはばからないイタリア男のクマ夫も大絶賛。みなさん、イギリスに行って、「もうイギリス料理はムリ...」と思ったら、迷わずPizza Expressへ向かえ!
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皇帝ハドリアヌスはビジネスアイコン♪

ハドリアヌスの防壁は田舎にあります。周辺の小さな街にとって、防壁は貴重な観光資源。そして、皇帝ハドリアヌスは尊いビジネス・アイコン。

例えば、こちらの物件。リストランテ・アドリアーノでございます(現代イタリア語でハドリアヌスはAdriano/アドリアーノ)。

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1974年創業。カーライルで最初のイタリア料理レストランです。
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ハッピーアワーもあるよ。みんな来てねー ♪ 
以上皇帝からのお願いでした。
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これ以上にぐっと来た物件が、防壁へ向かうバスが通った小さな街で見かけたハドリアヌス海上火災保険。看板の写真が撮れなかったのが悔やまれるなり。
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ハドリアヌスの防壁(4):ヴィンドランダ要塞

防壁見学を終えて、Once Brewedでカーライルへ帰るバスに乗りました。車上ではボランティアの初老の紳士がいろいろな解説をしてくれます。それが非常におもしろくて、思わず話にひきこまれました(とはいっても話の内容は相変わらず覚えてないんですが ^^;)。この紳士のイチ押しの見学スポットがヴィンドランダ(Vindolanda)。わたしたちを含む数名の乗客がヴィンドランダ前のバス停でぞろぞろ降りました。

ヴィンドランダとは、ハドリアヌスの防壁が築かれる前から辺境の警備にあたっていた兵士たちが駐屯していた要塞で、イギリスに現存するローマ帝国の最大の住居跡です。紀元85年頃に着工され、紀元5世紀まで使われました。兵士たちの多くはガリア地方(今のベルギーやオランダなど)から派遣されました。ハドリアヌスの防壁の真ん中あたりの南側(つまりイングランド側)にあります。ヴィンドランダのホームページはこちら

現在でも(基本的に)夏の間のみ発掘作業が行われており、見学することも可能です。最もよく出土する物のひとつが革製品。ここは湿地であり、特集なバクテリアが存在するため、有機物が分解されずそのまあ残るんだそうです。兵士たちの買い物リストなど日常生活が記されたものも数多く出土しています。遺跡に併設された博物館では出土品を見ることができます。

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現在も行われている発掘作業の様子
定されているすべての発掘作業を終えるには更に150年かかるんだそうです!

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こんな感じのところです

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ガリア兵士の要塞は5つが木造、ふたつが石作りでした

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要塞跡(だったと思う...)の発掘作業

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要塞本部想像図

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元要塞本部。復元図を作った人の想像力はすごいものがありますね。

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古代ローマといえば浴場です。こちらは大浴場跡。
ここで出土した石板に書かれていた記録によると、紀元100年頃、ハドリアヌス時代の前に建設されたんだそうです。

ここまで大規模のローマ帝国の遺跡を訪れたのが初めてだったわたし。興味津々で見学したんですが、イタリア出身のクマ夫曰く「おもしろいし、来てみてよかったけど、ポンペイにくらべると...」。7年前にナポリ考古学博物館のポンペイ展を見たんですが、確かにすごかった... やっぱり古代ローマファンにとってポンペイ詣では必須なのね。来年は行きます、行きますよ、ポンペイに!辺境の地ブリタニアでの熱き誓いでした。
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イタリア在住、ときどき日本。
食いしん坊でカメきちな日々を気まぐれにつづります。
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