昔、今はなき中島らもがエッセイで道を歩くときは細くて狭い方の路地をどんどん入っていくと書いていたっけ。基本的に自分もそう。なぜならそういう路地の方が面白いことが多いから。
ジェノバはその手の路地好きにはたまらない街だろう。街の中心はカルッジ (caruggi)と呼ばれる細い路地がはりめぐらされており、高くそそりたつ石造りの建物が挟まれている薄暗く狭い路地の向こうには明るい場所がある。視覚的には、このドラマチックな明暗のコントラストがジェノバの大きな魅力。
2005年に初めてジェノバを訪れたときは、2日間カメラ片手に1人で歩きまわった(その時の報告はこちら)。今回はゆっくり歩く時間はまったくなかったが、港から街の中心に向かって、私のお気に入りの路地を歩いた。両脇の建物の地階にいろいろなお店やレストランが建ち並び、普段はとても活気があるのだが、クリスマス連休で営業しているところはほとんどなく閑散としていた。それでも久しぶりにカルッジを歩くことができてうれしかった。
女性1人で、ここを歩くのは勇気がいるかも
クマ夫がいっしょでヨカッタ...
開いているお店の灯りにほっとする
見上げるとハッとするほど鮮やかな色があったりする
この通りと交差している横道は更に薄暗く狭いが
その向こうには必ず明るい場所が開けている
こちらの横道の突き当たりは、何とドゥオーモのサン・ロレンツォ教会
アコーディオン弾きのおじさんの後ろについて
私たちも明るいところへと向かった