motocchioの食いしん坊日記

再びカルッジ散策

昔、今はなき中島らもがエッセイで道を歩くときは細くて狭い方の路地をどんどん入っていくと書いていたっけ。基本的に自分もそう。なぜならそういう路地の方が面白いことが多いから。

ジェノバはその手の路地好きにはたまらない街だろう。街の中心はカルッジ (caruggi)と呼ばれる細い路地がはりめぐらされており、高くそそりたつ石造りの建物が挟まれている薄暗く狭い路地の向こうには明るい場所がある。視覚的には、このドラマチックな明暗のコントラストがジェノバの大きな魅力。

2005年に初めてジェノバを訪れたときは、2日間カメラ片手に1人で歩きまわった(その時の報告はこちら)。今回はゆっくり歩く時間はまったくなかったが、港から街の中心に向かって、私のお気に入りの路地を歩いた。両脇の建物の地階にいろいろなお店やレストランが建ち並び、普段はとても活気があるのだが、クリスマス連休で営業しているところはほとんどなく閑散としていた。それでも久しぶりにカルッジを歩くことができてうれしかった。

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女性1人で、ここを歩くのは勇気がいるかも
クマ夫がいっしょでヨカッタ...

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開いているお店の灯りにほっとする

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見上げるとハッとするほど鮮やかな色があったりする

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この通りと交差している横道は更に薄暗く狭いが
その向こうには必ず明るい場所が開けている

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こちらの横道の突き当たりは、何とドゥオーモのサン・ロレンツォ教会

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アコーディオン弾きのおじさんの後ろについて
私たちも明るいところへと向かった

日帰りでジェノバ

12月26日は聖ステファノの日で、25日に引き続き祝日。そう12月25日と26日はクリスマス連休なのだ。サヴォーナのような小さな街では、お店はどこも閉まっているので、ジェノヴァを訪れることにした。サヴォーナから電車で30分ほど

ジェノヴァからサヴォーナの海岸線は長年に渡り開発が進んでいて、建物が途切れることがない。リグリア州は東西に細長く伸びており、海に山が迫り平地が少ないから、海岸線沿いに建物が集中しているのだろうか。
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街路樹がオレンジ!地中海だねえ

お昼時にジェノヴァ・プリンチペ駅に到着。地下鉄で歴史中心地区へと向かったが、降りる駅を間違えてしまい駅の外へ出たら純然たる住宅街(汗)。もう一度乗りなおして、何とか目的地へとたどりつく。
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ジェノヴァ市内の地下鉄は1990年開通の単線
少しずつだが駅が増えている


お昼時でお腹ぺこぺこ。クリスマス連休でも開いているだろうと高をくくって直行した埠頭前のイータリー(eataly)が閉まっていた... 近くで別のお店を探すも良さそうなところは予約で一杯。困ったなあと思いながらフト目についたしがない食堂。メニューを見ると、なかなか良さげ。ちょうど支払いをすませて出て来た家族連れは満足そうだったし、窓際に座ってるお客さんの食べ物もおいしそう。動物的カンに従って、ここに入ることにした。店内は揚げ物の匂いが充満していたので、外の離れの席にすわった。
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離れのテントはしっかり暖房がきいていた

この日の夜は外食の予定だったので軽くすませることにする。
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クマ夫は、スライス仕立ての生ハムをトッピングしたレッコ風フォカッチャ

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私は大好物のファリナータ(ひよこ豆の粉で作ったお焼き)

どちらもすごくおいしい!食堂プライスでお財布にも優しかったし、お店のお姉さんも美人で親切だったし、大満足だった。

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デザートにフルーツスタンドでバナナを買い求めて食べる人

お腹が一杯になったところで、ドージェ宮殿へと向かう。宮殿内にある美術館の展示を見るのが目的だ。その前に、宮殿のすぐ近くにあるDouceというオサレなカフェでお茶。暖かかったので外のテーブルにすわった(真冬の北イタリアでは考えられない!)。このカフェは、イタリア1の腕前といわれている若きパティシエのお店。スイーツやペーストリーもおいしそうだったが、お昼を食べたばかりでお腹いっぱいだったので、残念だったが、コーヒーだけですませる。
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Marocchino/マロッキーノ(モロッコ風)と呼ばれるコーヒー
ホットチョコレートの上にエスプレッソと泡立ちホットミルコをそそぎ
仕上げにカカオパウダーをたっぷり
おいしい!


カフェで一休みした後、ドージェ宮殿へ。中世からルネッサンス時代にかけて、ヴェニス共和国と共に地中海をブイブイ言わせていたジェノバ共和国の総督(ドージェ)のお屋敷。他の街でもそうだが、こういう歴史の古い立派な建物が今でも現役として公共サービスに使われているのには目をみはる。この宮殿内にある美術館で行われているRaceという展示を鑑賞した。
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Raceとは英語のレース(競争)
南極到達100周年を記念した展示
南極一番乗りに生死をかけた英国チームとスウェーデンチームの争いの記録だ


展示を見た後は、さしたる目的もなくブラブラ歩きながら駅へ向かった。まず立ち寄ったのが、ドージェ宮殿近くにあるジェズ教会(Chiesa di Jesu)。16〜17世紀のバロック建築。内装がやたら立派でびっくり。特にこのきらびやかな天井!
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写真ではちょっと見にくいけれど、長椅子に思いっきりもたれかかって天井を眺めている男性が。
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そうしたくなる気持ちはよくわかるよ!

個人的に思いっきり興味をひかれたのが、中央祭壇前に備え付けられたオルガン。
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エレクトーンの原型!

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パイプのプレゼンもご立派

それから、ジェノバの中心地フェッラーリ広場(Piazza de Ferrar)へ。大きな噴水が目印(ただし冬だからか水はとめられていた)。
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イタリアも西部のジェノバやトリノは街並の様子がフランスっぽいような気がする

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かわいいルミナリエ!
ひとつだけポツンとあるグリーンの薬局のネオンがご愛嬌


フェッラーリ広場から数分行くと世界遺産のガリバルディ通り。両側に14の貴族のお屋敷が立ち並んでいるのだ。
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ジェノバ・プリンチペ駅に続くバルビ通りにも結構立派な建物がある。その筆頭がジェノバ大学。大学は閉まっていたが、そのすぐ隣にある聖ヴィットリオ・エ・カルロ教会は開いていたので入ってみた。
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古色蒼然
建てられたのは1635年


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バロック様式だね

教会の外に出ると、ジプシーの流しのアコーディオン弾きが奏でるメロディーが。上手い。通りを後戻りして、前に置いてあった容器にお金を入れて、駅へ向かった。
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サヴォーナのルミナリエ

クリスマスといえばイルミネーション(ルミナリエ)!それぞれの町にそれぞれのスタイルがあります。サヴォーナのそれは、決して華やかではありませんが、シンプルでかわいらしかった。

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Via Pia(ピア通り)
サヴォーナで最も歴史が古い路地


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クリスマスの教会

イタリアでは、クリスマス・イブの24日にもクリスマスの25日にもごちそうを食べるのが慣しです。クマ夫の家族もその例にもれず。25日の午後は、心も胃袋も満たされた状態で、サヴォーナの歴史中心地区まで徒歩で出向き、ふたつの教会を訪れました。

主教会(ドゥオーモ)の前
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上の主教会前の広場の奥の細い路地を入ってから右に曲がると、サヴォーナで一番歴史が古いピア通りに出ます。左折してからパレオカパ通りの方向に向かって直進すると、ちっちゃな広場の前に出ます。
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流れ星のサインがある小さな建物は祈祷所(オラトリオ)。小さいながらも凝った作りで古い歴史を感じることができる立派な空間。
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祭壇から出入り口を望む図

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祈りを捧げる人々の敬虔な姿は老若男女古今東西変わりなし

冬の地中海:ずばり温暖!

2011年のクリスマスは、家庭の事情でリグリア州の海辺の町サヴォーナですごしました。ふと考えたら、冬場の地中海を見るのは初めて。というか、生まれてこのかた、冬場に海を見たことってなかったんじゃないでしょうか?!

イタリア最北端から西イタリアの地中海沿岸に移動してビックリ仰天。ここは本当に冬なの?!百聞は一件にしかず。まずは、この映像をごらんください。

クリック!

これは、私たちが宿泊したホテルの部屋から撮影したものです。夏に強く冬に弱い8月生まれの私は、毎朝このように地中海のうららかな陽光の祝福を受け、もうそれだけで幸せでございました。

この海岸は夏になると海水浴客で大変にぎわうのですが、オフシーズンの冬場は当然のことながら静かです。しかし、のんびりと散歩を楽しむ人々(犬連れ多し)がちらほらと行き交い、それはそれで風情がありました。
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イタリア在住、ときどき日本。
食いしん坊でカメきちな日々を気まぐれにつづります。
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