motocchioの食いしん坊日記

簡単ズッパ・ディ・ペッシェ(魚のスープ)

クマ夫のお母さんの誕生日のディナー用に仕入れた食材が余ったので、翌日ズッパ・ディ・ペッシェ(魚介のスープ)を作りました。要するにイタリア版ブイヤベース(なんて言ったら、こっちが本家だと文句が出そうですが、日本での知名度はブイヤベースの方が上だから、あえてこう呼ぶ)。トマトも魚介もたっぷり入った身だくさんの豪華スープ。でも、今回作ったのは残りもの利用のシンプル・バージョン。

残りものといっても豪華にミニアンコウ(イタリア語でcoda di rospo)。いいダシが出るし、プリッとした食感の白い身が最高においしい。鍋物やスープに最適。いつもは白菜と葱と一緒に鍋にして、ポン酢と大根おろしでいただきますが、今日は初めてスープにしてみました。

< 作り方 >
  1. まずオリーブオイルと叩きつぶしたニンニク一片を鍋に入れて中強火で温める。ニンニクがチリチリしはじめたら、アンチョビーを数切れいれて溶かす(量は1人1〜2尾ぐらい)。
  2. 皮を剝いて筒切りにしておいたアンコウ投入(いいダシが出るので必ず骨付き)。表面が少しだけキツネ色になるまで焼く。
  3. 辛口白ワインを半カップほど入れて、強火にしてアルコール分をとばす。
  4. 缶詰のイタリアン・トマトをザク切りにしたものを入れて、鍋底をこそげるように一度ざっくり混ぜる。沸騰したら火を弱めて、5分ほど煮る。たくさん入れるとトロリとした食感になる。今日は残り物利用なので、3人分で半缶だけ。ちょっと少なかったかも。
  5. 水を加えて15分ほど煮る。
  6. 塩味を整える。
  7. 器にそそいでパセリのみじん切りを散らしたら、出来上がり!
フランスパンのスライスに生ニンニクをなすりつけて軽くトーストしたものを添えて召し上がれ〜。

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これは、おいしい!!!クマ夫と友だちのEくんも絶賛。トーストは一切れを四つ割りぐらいの大きさにして、スープの中に入れて食べるのがイタリア風。こうするとパンにスープがしみておいしいですよ〜
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  • 17:02 | Edit

カジキマグロのステーキ:ケッパーソース添え

はからずも一週間ダウンしていたものの調子がよくなって、ガッツリ魚が食べたくなりました。土曜日の青空市場で買って冷凍しておいたカジキマグロを解凍してステーキ。こういう料理は滅多に作らないので何だか新鮮。一手間かけることにしました。

冷蔵庫にちょっとだけあった缶詰トマトでケッパーソース用意。たたき潰したにんにく一片をオリーブオイルで表面が軽くキツネ色になるまでじっくり焼いてから、アンチョビー2切れ入れて溶けるまで1分ほど炒めます。その後、トマト缶、水、ケッパーを加えてトロリとするまで中弱火で煮込みます。調理時間は10分ぐらい?おろしぎわにパセリのみじん切りを加えたら出来上がり。

煮込んでる間にサラダの用意。我が家では、さらしネギ、塩、リンゴ酢、EVオリーブオイル、挽きたて胡椒で乱切りにしておいたトマトをマリネしたものでサラダ菜を和えます。トマトの旨味がドレッシングに加わっておいしさUP。今回使ったサラダ菜は、晩冬から春にかけて出回るチコリアとラディッキョの若菜。ちょっと苦味があって、トマトとさらし葱のドレッシングによく合います。

カジキマグロのステーキは両面に塩こしょうして焼くだけ。火を通しすぎると固くなるので、強火で手早く表面がキツネ色になるまで焼くのがポイント。

お皿にサラダとカジキマグロを盛り、熱々のケッパーソースをかけたら出来上がり。ボナペティト〜。
pesce spada
お酒が飲める方へ:辛口の冷やした白ワインにあいます

おいしかった!カジキマグロはいつもパスタにしちゃうけど、たまにはこういうのもいいな。
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  • 17:54 | Edit

クリスマス料理(1):片口イワシの酢漬け

日本の年末はお正月の準備でおおわらわ。イタリアでそれに相当するのがクリスマスの準備です。

ハイライトはやっぱりごちそうの準備。まずクリスマス・イヴに大ごちそうを食べ、クリスマスの日に再び大ごちそうを食べる。食べて食べて食べまくる2日間の為にマンマやノンナが腕によりをかけて準備します。

作る料理は地域や家庭によってかなり違いがあります。クマ夫の実家では、24日は魚と野菜を中心にしたメニュー、25日は肉を中心にしたメニューです。お母さん1人で切り盛りするのは大変なので、数年前から私も手伝っています。本日はとりあえず24日に食べる片口イワシの酢漬けを用意しました。行きつけの魚屋で一キロ購入。
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600円ぐらい
イタリアの基準からすると高い...
山奥に住んでるから仕方ないのかも

頭とはらわたを取って手開きにして冷水でよく洗い、竹ザルに並べていきます。
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ペーパータオルで水気をようくとってから、一匹ずつ塩を多めにまぶしてワインビネガー(冷水を少々まぜておく)に2時間ほど漬けます。
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そうっと背骨をとって容器に並べてEVオリーブオイルで表面をおおいます。冷蔵庫で一週間ほど保存できます。
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食べる30分ぐらい前にお皿に並べて、レモンの絞り汁少々、にんにくの粗みじん切り少々、挽きたて胡椒、パセリのみじん切りをかけてマリネしておきます。

いつもみんな大喜びで食べてくれるので、はりきってたくさん漬けました!お店で食べるとかなり高額ですが(10匹ほどで500円はとられる...)、自分で漬けると600円で家族全員でたらふく食べられます。手作り万歳!
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  • 07:30 | Edit

魚介のカタプラーナ

寒いし、勤労意欲も尽きかけてるし、クマ夫も疲労困憊で出張から帰ってくる...

そんな日曜の夜の夕飯時。二人で元気出すために大好物の魚介のカタプラーナ、作りました!

そもそもカタプラーナとは?!ポルトガル料理に欠かせない銅製の鍋で、この鍋で作った料理もカタプラーナと呼ばれてます。片方が蝶つがいになっていて貝殻の様に開閉でき、取っ手を兼ねた留め金みっつで留めるようになっています。百聞は一見にしかず。こういう鍋です。
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銅製の鍋は伝導率がよいし、しっかり蓋が閉まるので、少ない水気で材料が蒸し煮にでき、素材の旨味をぎゅっと閉じ込めることができるというからくり。

ポルトガル移民が多いハンブルグのポルトガル地区で初めて食べて、そのおいしさに感動。雑貨屋でこの鍋が売られていて、よっぽど買って帰ろうと思ったんですが、荷物になるので断念。

数年前にへこたれず鍋物に使う土鍋で作ってみたら全く大丈夫。日本の土鍋、優秀!

今回で作るのは2度め。こちらのレシピを参考にしてみました。使った材料は、ムール貝、ミニアンコウ骨付き、無頭えび、有頭えび、玉ねぎ、にんにく、赤ピーマン、じゃがいも(角切りにして水につけておく)、イタリアンパセリ、オリーブオイル、塩こしょう、月桂樹の葉。イカも入れたかったけど、売り切れだったので断念。

鍋底が隠れるぐらいの水を入れてから、半量の野菜を底にしいてアンコウの身を置きます。残りの野菜を上に置いて、残りの魚介を並べます。上からオリーブオイルをまわし入れ、軽く塩こしょうして、パセリと月桂樹の葉を上に置きます。
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蓋をしてコトコト20分ほど煮ます。全ての材料に火が通ったらできあがりです。
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魚介や野菜から水気が出て、けっこうしっかりとした量のスープもとれている

フランスパンと白ワインを添えていただきま〜す。
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涙が出るぐらいおいしい。具材がおいしいのは当然のことながら、スープのおいしさよ!ちぎったパンをひたして最後の一滴までいただきました。心からおすすめの一品!
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  • 17:12 | Edit

一夜干し

昨日メルカートで豪快にスズキを一匹買った時に、一キロたったの3ユーロ(300円ぐらい)の近海物の魚も4匹買いました。イタリア語ではmolo(モーロ)、英語ではwhiting(ホワイティング)というタラ科の魚。
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一夜干しにしたらおいしそうな気がしたので、こちらのサイトを参考に干してみました。いろいろな干物の作り方があるんですねー。これは知らなかったんですが、おろしたものを塩水(カップ1の水に塩大さじ1)に10分漬けてから干すといいらしい。そうしてみました。

干しはじめたばかりの状態
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表も裏も適度に乾くように朝起きたら裏返しました。

一晩干した後
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ぐにゃぐにゃに柔らかかった身がほどよくしまっていい感じ。

網焼きにしました。
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久しぶりに嗅ぐ干し魚の焼ける匂い... なつかしいなあ。何だか実家に帰ったみたいでうれしい!
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オーソドックスに白いごはんと食べたいところでしたが、ちょっと趣向をかえて、茹でたレタスとじゃがいもを添えて、魚にはオリーブオイルとレモンの絞り汁をかけていただきました。
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箸を使うことによって、かろうじて日本人としてのアイデンティティ死守

一匹100円もしない安物の魚とは思えない上品なおいしさ... さっぱりしたハタハタの様な味わい。身もしっとりしています。昨日のスズキよりおいしいかも。

一晩干しただけで身がしまって旨味倍増。昨日丸ごとの魚の調理法は塩釜焼きが最高峰かもって言いはなったけれど、昔ながらの一夜干しも素晴らしい。次回は白いごはんといっしょに食べたいな。
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  • 23:10 | Edit
イタリア在住、ときどき日本。
食いしん坊でカメきちな日々を気まぐれにつづります。
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