motocchioの食いしん坊日記

初めて食したまともなフレンチ

私の食いしん坊人生においての最大の謎。それはどうしてフランス料理が世間であんなにもてはやされているかということ。今までおいしいフランス料理に出会ったことがない。今回の旅行では、何とかおいしいフレンチを食べてみたいという切なる願いがありました。

その機会はこの夏エックス・アン・プロヴァンス滞在3日目の夜に訪れました。前日に通りがかってよさ気だなあと思ったビストロでのディナー。ここのお店は、お得なセットメニューが売り物。サラダ、メイン、パン、デザートでお値段は20ユーロ弱。

私が頼んだのは以下のセット:

<サラダ>
これぞ地中海、プロヴァンスの自然の恵みがいっぱいといった感じのおいしさでした。グリーンサラダの上にオーブンでこんがり焼いた茄子、赤ピーマン、そして、サンドライトマトがトッピングされてます。ドレッシングはバルサミコ酢、オリーブオイル、プロヴァンスハーブがベース。隠し味にハチミツがちょっぴり入ってると思われ。とても新鮮だったのが、お皿のふちにはちらしてあった薫製パプリカとコリアンダーのパウダー。これに焼き茄子をなすりつけて食べるのが最高においしかったです。

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大いに気に入ったので、帰宅してから自分でも2度作りました。似たような味にはなりましたが、茄子をお店のようにこんがりローストすることはついぞ出来ませんでした。

<メイン>
鴨のハチミツロースト。衝撃の出会いといっても過言ではないかもしれません。2週間にわたる地中海放浪の旅で食べたベストディッシュ、そして、わたしの人生で食べた肉料理のベストワンかもしれません。外はカリカリの熱々ほんのり甘く塩加減も完璧、中はジューシーでやわらかい。このコントラストが最高。一口かみしめるごとに「こんなおいしいものに出会えて、生きててよかった...」としみじみ思いました。つけあわせのやさいもおいしかったです。

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お手洗いに行く時に、厨房で黒いTシャツにジーンズ姿の若きシェフが丁度焼き上がった鴨に切り目を入れ、お皿にもりつけソースをかけている勇姿を見ることができました。その真剣な仕事ぶりにも感動!「おいしいものを作るんだ」という気迫が全身から伝わってきました。プロの料理人はちがう!

<ワイン>
おいしい料理にはおいしいワイン。フランスでは夏になるとロゼがよく飲まれるそうです。フランスワインのことはさっぱりわかりませんが、お手頃価格の地元のロゼを一本頼んでみました。これが大当たり!飲みやすくさわやか。このワインは一ケース買って持って帰りたかった。おいしい料理を出すレストランはいいお酒を置いていることが多いですが、ここもそうなのかなと思いました。

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<デザート>
クリームブリュレ。普通においしかった。この段階ですでに満足し切っていたわたしは、写真を撮ることすら忘れてました落ち込み

クマ夫が頼んだのは、かじきまぐろのソテーのセットでした。おいしかったけれど、私の方が完璧あたりだった。うひ。
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フレンチな朝ご飯

フランス滞在中、モンペリエでは友人Kさん宅でボリュームたっぷりの朝ご飯をごちそうになりましたが、エックス・アン・プロヴァンスに滞在した4日間は毎朝近所のパン屋でクロワッサンを買って路上でかじり、その後にカフェでカフェオレを飲むといった感じで軽くすませましたんですが、一度だけカフェで朝ご飯セットなるものを試しました。お好みのコーヒーにバゲット、バター、ジャム、クロワッサン、オレンジジュースの組み合わせが5ユーロ前後。コーヒーが割高なフランスではいたってお得なメニューです。

わたしたちが朝ご飯セットを試したカフェは毎日朝市が開かれる並木がうつくしい広場の一角にあります。外のテーブルに席をとりました。

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わたしたちのテーブル席から見えた市場の様子

クマ夫とふたりでカフェオレと朝食セットを頼むと、けっこうなボリュームのセットが出てきました。
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写真ではわかりにくいですが、クロワッサンの下にバターをぬったドでかいバゲットのきれはしが!クロワッサンはちょっとパサついてて今イチでしたが、いちごジャムとバターをぬったバゲットとあつあつのカフェオレの組み合わせはこれぞフレンチ~といった感じで最高でした。

全部食べ終えたら、お腹パンパンでく、くるしい...
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スイーツの本場フランス

フランスといえば、やはり、お菓子、今風に言うとスイーツ。甘い物にはあまり燃えないタチの私ですが、せっかく本場に来たんだからということで、何度か味見してみました。

フランス滞在2日目にモンペリエの町外れで通りがかったお店で、好きなお菓子のうちのふたつを注文。アプリコット・タルト、棒状パイ、チョコレートエクレアを注文(気がついたら三つも困った)うわっ、どれもおいしい!甘さもひかえめで丁度よし。特に感動したのがアプリコット・タルト!旬の生のアプリコットの甘酸っぱい風味、カスタードクリーム、フレッシュバターの風味豊かなパートシュクレのハーモニーがすばらしい!カスタードを詰めたフルーツタルトは大好物で行く先々で試しますが、これは今まで食べた中でベストワンかも!

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絶品アプリコット・タルトとサクサクパイスティック(エクレアは写真撮り忘れました)落ち込み


このお店のお菓子はどれも気取らずおいしそうで、選ぶのが至難の業でした...

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モンペリエでは、お世話になったKさんが日本でも首都圏でブームなマカロンにはまっていて、朝食にスーパーお徳用パックのマカロンが登場。はじめて食しました。そんなに...おいしいもの?!ブームの訳はよくわかりませんでした。

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見た目はかわいらしい!写真の山羊のミルクで作られたヨーグルトがおいしかった

写真を撮り忘れたんですが、マカロンで感動したのは、Kさん宅冷蔵庫に常備されているアイスクリーム・デザート!これもスーパーで買ったお徳用パックらしいですが、そうとは思えない洗練された味。山羊のミルクで作ったバニラアイスに抹茶色のマカロン(でもピスタチオ味)と洋酒に漬けたサクランボがあしらわれていました。この一品にデザート大国フランスの底力を見る思いがしました。

フランス滞在3日目からエックス・アン・プロヴァンスへ移動。ここで甘い物を食べたのは一度だけ。先日ご紹介したキッシュとタルトの品揃えが豊富なカフェでお茶しました。私はレモンカスタード・タルト、クマ夫はフルーツタルト。私のレモンタルトha味は悪くないのですが、いかんせんあますぎる。カスタードもちょっと粉っぽい。コーヒーで流し込むといった感じで食べ終えました...クマ夫のフルーツタルトは果物もカスタードもしっとり瑞々しくなかなかでしたが、これもタルト台のパートシュクレが非常に甘い...

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洋菓子の本場でスイーツを焼き菓子を中心に食べてみて、日本で近年はやってるような気取ったものよりももっと基本に忠実で素朴なものが一般的なような印象を受けました。わたしには多分に甘すぎる傾向がありましたが、本場の味やプレゼンにはちゃらちゃらした流行とは無縁な地に足がついた伝統を感じました。
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キッシュ、塩味のパイ

一週間の南フランス滞在で最もよく口にしたのが、日本でもすっかりおなじみのキッシュ、それから、塩味のパイでした。お昼ご飯やスナックとして一般的なようで、あちこちのベーカリーやパン屋さんにもたいがいキッシュがおいてありました。

キッシュと塩味のパイはどうちがうのか。正確にはわかりませんが、食べ比べた結果、塩味のパイの場合、オリーブオイルを使った生地で、卵液はつかわずに炒めた野菜やチーズなどがトッピングされ焼き込まれているといった印象でした。

フランス初日のランチでは、モンペリエに半年滞在していた大学院時代からの知り合いのKさん夫婦が、塩味のパイの専門店につれていってくれました。セットメニューのみで一皿1000円前後。ボリュームたっぷりの日替わりパイが3種類ついてきます。この日は、トマトとプロバンスハーブ、キャラメル色になるまで炒めた玉ねぎ、山羊のチーズと桃。どのパイもおいしかったんですが、一番気に入ったのは玉ねぎのパイでした。問題は、とにかく量が多すぎ!スペインで調子よかったお腹が一気にドーンともたれ、翌日は一日中食欲がありませんでした。

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見よ、このアメリカのレストランも真っ青の多さ!

この経験のあと、キッシュや塩味のパイの類いは食べる必要はないと思っていたんですが、行きがかり上、この後、何度かキッシュを食べるはめに。いろいろ試しましたが、キッシュは定番キッシュ・ロレーヌが一番おいしいような気がしました。エックス・アン・プロヴァンスのパン屋で買って立ち食いした小型のキッシュ・ロレーヌが特に思い出に残っています(このお店はフランスパンもおいしく、サンドイッチも絶品だった)

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モンペリエのキッシュとタルトケーキの専門店で試した品々。ここのキッシュは中味が卵豆腐のようで、卵豆腐が嫌いなわたしは辟易。イチジクのタルトは甘くて一口食べただけでもう結構といった感じだった。

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これはエックス・アン・プロヴァンスのパン屋で食べたキッシュ・ロレーヌ(ベーコンとグリュエールチーズ入り)。こういう薄型のキッシュもよく見かけた。

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エックス・アン・プロヴァンスの小さなカフェのショーケース。キッシュとタルトで一杯。
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本場のブイヤベース

今回の地中海の旅には三大食いしん坊プロジェクトを完遂すべくのぞみました。第一弾『タパス三昧』、第二弾『バレンシアでパエリヤ!』をぶじ終え、いよいよ残る第三弾『マルセイユでブイヤベース!』。

3日間滞在したモンペリエから列車にのってマルセイユへ到着。この街にはお昼にブイヤベースを食べるためだけにわざわざ立ち寄ったのです。「ここはナポリ?!」というようなゴミだらけで裏ぶれた雰囲気の通りをひたすら歩き、友だちからすすめられた通り港へ直行。歩いて15分ほどで着きました。

意外にこじんまりとした港の近辺はシーフードレストランだらけ。お目当てのお店は残念ながらお休み。う~ん、いったいどこへ行けばいいんだ?!20年あまり本場で食べたい食べたいと思い続けて来た料理なので、どうしてもおいしいのが食べたいっ!クマ夫につきあってもらって、ありとあらゆるお店のメニューと店構えを入念にチェック。白羽の矢をたてたお店は、なんと地球の歩き方の紹介ページが貼ってあるレストラン。値段も他のお店に比べるとかなりリーズナブル。魚にはうるさい同国人の舌を固く信じてキッパリ入店。

カンはばっちりあたりました。とてもいいレストランでした。サービスよし。ブイヤベースにはつきものといわれる白ワインカシスもおいしい。

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ハーフボトルです

わたしはオードブルに大好物の生ガキも頼みました。殻の中は海水でひたひた。レモンをしぼって食べると、いやー、新鮮でおいしいけど、ちょっと海水多くないかや?!フランスでの牡蠣の供し方はこういうものなのか?

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海水たっぷり

主役が出て来る前に出て来たのがブイヤベースのスープ。魚のダシとスパイス(サフランだけしか確認できなかったけれど、多分数種類他にも入っていたと思われ)が渾然一体、あっさりしているけれどコクがあります。ラスクにルイユ(カイエンヌ・ペッパー入りマヨネーズ)をぬって、スープの中にしばらく置いてダシがしみたところで食べます。くくーっ、至福のよろこび!

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スープをたいらげた時点ですでにお腹がかなり一杯...ウェイターのおじさんがスープ皿をさげ、間もなくして主役の登場!

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本場のブイヤベースは今まで食べたものとはまったく違いました。まず、魚の火の通り方が和食の魚の煮付けや鍋物と同じノリ。今まで食べたものとは違って、煮崩れなしで、火の通り方もちょうどいいころ。ネットで調べたところ、本場の正統レシピではイカや蝦などは入れないらしいとありました。実際、私が食べたものにも入ってませんでした。どの魚も新鮮でしたが、おいしさでは写真真ん中あたりの黒い皮の魚が身がプリッとしていて断トツNo.1(クマ夫もう同意していた)。じゃがいもも魚のダシがしみておいしかったです。ルイユとともにグリュエールチーズのおろしたものも出てきました。好みでチーズを適量スープに入れて食べるんだそうです。チーズは入れてもヨシ、入れなくてもヨシといった感じでした。

かなり頑張って全部食べ終わったらお腹いっぱい。牡蠣を注文するときにウェイターのおじさんが「牡蠣は6つにとどめておいたほうがいいよ。ブイヤベースは量が多いから」と言っていたけれど、いやはや正にその通りでした。

勘定をすませて、パンパンのお腹をさすりながら、食いしん坊三大プロジェクトをぶじ終えて満足にひたりつつレストランを出ました。

<今回試したお店>
la daurade
8、rue Fortia、rue Saint-Saens
Tel 04 91 33 82 42
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イタリア在住、ときどき日本。
食いしん坊でカメきちな日々を気まぐれにつづります。
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