motocchioの食いしん坊日記

オリエント急行を見た!

先日電車に乗っている時に一時停車したヴェローナ駅で、オリエント急行を目撃!ヨーロッパの優雅さと贅沢さを一身に詰め込んだような列車。ボロボロのイタリア国有鉄道に慣れてしまっている自分の目にはまぶしい...

orient_express
クリックすると写真が大きくなります

食いしん坊の神様のはからいか、目の前はちょうど食堂車。キッチンから次から次へと出てくる料理を、正装したウェイターがせっせとテーブルへ運んでおりました。

ネットを調べてみたら、オリエント・エクスプレスのHP発見:クリック! 1881年に運行開始、1921年にパリーイスタンブール線が開通し、黄金時代を迎えますが、第2次世界大戦が始まると徐々に下火になり、1977年にボロボロになった寝台車と客車3台だけという寂しい形で運行打ち切り。しかし、実業家で列車愛好家であるジェームス・B・シャーウッドが、1970代終わりに、30億円もの私財を投じて、35台のヴィンテージ寝台車、客車および食堂車を購入、復元。1982年にベニス・シンプロンがロンドンからベニスまでの運行が再開され、伝統がめでたくよみがえったんだそうです。

優雅なアールデコ調の内装の客車、きめ細やかなサービス、そして、贅沢な食事(メニュー例)... 一生に一度でいいから乗ってみたい... と思って、値段をチェックしてみたら... やっぱり高い(料金表)!
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ローマの休日:マルタ騎士団

ローマの中には、ちいさな独立国家がふたつあります。ひとつは、世界に名だたるヴァチカン公国。もうひとつは、ロードス及びマルタ、エルサレムの聖ヨハネ病院独立騎士修道会(通称マルタ騎士団)です。

中世からルネサンス時代にかけて、地中海をまたにかけヨーロッパ世界をイスラム勢力から守るために命をかけた勇敢かつ高貴な男たちがいました。それが、聖ヨハネ騎士団で、その起源は11世紀にまでさかのぼります。その聖ヨハネ騎士団の現在の姿がマルタ騎士団です。

マルタ騎士団の歴史や現状は、こちらのすぐれものページで知ることができます:クリック! また、騎士団の栄枯盛衰の様は、塩野七生の『ロードス島攻防記』に生き生きと描かれています。

イタリアに引っ越してきたばかりの頃、『ロードス島攻防記』を読んで、すっかり聖ヨハネ騎士団の歴史のとりこになったわたしですが、今までマルタ騎士団本部を訪れたことはありませんでした。にわかファンなので仕方ないとも言えますが、今回はぜひとも行かねばということで、滞在3日目の美術館巡りのあと、張り切っていってきました。

デモの人波にもまれた後、ポポロ広場からひたすらスペイン広場の方向をめざして歩きます。スペイン広場からはじまるコンドッティ通りに首都(本部)があります。グッチ、シャネル、ルイ・ヴィトンなど高級ブランドショップが建ち並ぶ通りを歩いていくと、ありました、ありました!

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あいにく到着したのがおそくて、もう正門が閉まっていました。残念!

san_giovanni
さすが昔日の構成メンバーは貴族のみだったというだけのことはあって、何ともエレガントな門構え!

望遠で門の向こう側を撮ってみました。床のタイルもしっかり騎士団の紋章。

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昔は勇敢に帆船を操り、馬をのりまわしていたんでしょうが、今は黒ベンツ... ふうむ。

日本人の国民(ナイト)もいるんだそうです。何だか訳わかりません。詳しく事情を聞いてみたいものです。
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ローマの休日:フィアット・チンクエチェント

イタリアを代表するレトロな車の決定版といえば、Fiat500(フィアット・チンクエチェント)でしょう。デザインがとにかくかわいい!人類の過去の歴史で最もかわいい車ではないでしょうか。数年前に新バージョンが出ましたが、オリジナルの味わいにはかなわないと思います。街角にこの車があるだけで、イタリア人じゃないわたしまで何ともいえずなつかしい気持ちになります。

チンクエチェントにのってるのは、年配の方が多い傾向にあります。塗装しなおされてピカピカなのは少数派で、イタリアらしくほうったらかしで、『持ち主とともに年月にさからわず風化していってます』といった感じのものが大半のような気がします。

しかし、今回ローマで目撃したチンクエチェントは... 壮絶な状態でした!いったい何がおこったんでしょうか。

fiat500_rome

ちなみに持ち主は、こちらのおじさん(クリック!)。人生、つらそう...

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ローマの休日:i pini di roma

ローマは、意外に緑が多い街です。特に目につくのが松の大木。まさにレスピーギの『ローマの松 (i pini di roma)』のイメージ!

(ローマの松冒頭:試聴したい方はクリック!

松は、ローマらしい街の景観を特色づけているだけではなく、巨大なパラソルとして涼しい木陰を作ってくれます。わたしも滞在中、何度もお世話になりました。被写体としても最高。気がついたら写真もたっくさん撮ってました。その一部をご紹介します。どの写真もクリックすると大きなサイズで見られます。

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ホテルの窓から見えた松の巨木
外を見るたびに「でかっ!」と感動した

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滞在したホテルの最寄りの地下鉄駅の前の松
後ろの古びた建物は病院
毎朝、安い衣服や雑貨を売るスタンドが建ち並びます

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サンタ・アンジェロ城近くの松
後方にお城のてっぺんに立つ大天使が見えます

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サンタ・アンジェロ城の真ん前のスペース
人々の憩いの場になっています


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チルコ・マッシモの前の松並木(既出の写真ですが)
見るたびに、古代ローマ帝国これを見るたびにレスピーギの『ローマの松』の第3曲め『アッピア街道の松』が頭の中をBGMで流れます(試聴:クリック!


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同じ松並木の別アングル
後ろに見えるのは古代ローマ時代の高級住宅街パラティーノの丘
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ローマの休日:SPQR

これは何でしょう?

SPQR
金色の部分にあるのは、ローマ市の紋章です。
SPQRとは、Senatus Populusque Romanusの略称。ラテン語で「元老院とローマの市民」という意味。古代ローマの構成員を表すものでした。小さくてよくわかりませんが、紋章にはいってる動物は、人間の双子のこどもに乳をやる狼。双子はロムスとレムス。伝説によると、双子は狼によって育てられ、ロムスがレムスを殺し、古代ローマの王政を始めたということになっています。

これが問題のブツの上部です。かなり汚しがはいっていますが、凝った作りです。
SPQR2

答えは路上に設置してあるゴミ箱。かなり年季がはいってて汚らしいんですが、実はかなり立派な作りです。イタリアは、ローマに限らずあらゆることにおいてこういう傾向があって、建物から何から、作りは立派なんだけど手入れが悪いからボロボロというものが多いです。

SPQR3
タバコで一服するのにも最適だね

SPQRのロゴは、その他の公共の物やローマ市の掲示などに今でも使われています。

SPQR4
下水道入り口のふた
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イタリア在住、ときどき日本。
食いしん坊でカメきちな日々を気まぐれにつづります。
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