日本の焼き鳥、東南アジアのサテ、中東のシシケバブ。肉を串にさして炭火で焼く食習慣はユーラシア大陸の東西に点在しておりますが、イタリアにもあります。全国区じゃありませんが、地方区で。その名もアッロスティチーニ(arrosticini)。羊肉がよく食べられるアブルッツォ州の羊肉の串焼きです。
羊肉は苦手な私ですが、アブルッツォ州のは例外です。なぜかアブルッツォ州出身の友だちが何人かいて、今までアブルッツォ産の羊肉を何度か食べたのですが、臭みが少なくておいしい。この州では肉といえば羊なので、手を替え品を替え羊肉を調理している模様。中でも全国的にアブルッツォ名物として有名なのがアッロスティチーニです。
アッロスティチーニはタレや調味料はいっさい使わな炭火焼。味付けはシンプルに塩のみ。
かれこれ10日ほど前の話になりますが、な、なんと、、アブルッツォ州出身の職場の女友達I.T.さんがアッロスティチーニ・パーティーに招待してくれました!彼女は冷凍庫に故郷から持ち帰ったアロスティチーニを何百本と常備しているという噂は耳にしていたのですが、今回は参加者10人(大人8人子ども2人)に対して250本用意。
焼く前のアッロスティチーニ
羊肉は1.5センチぐらいの角切り
やたら陽気なI.T.さん(眼鏡の女性)とBFのM.M.さん(頭ぼさぼさの人)
アッロスティチーニ専用のコンロ2台使って豪快に炭火焼中!血湧き肉踊る光景(大興奮の私)!
このコンロ、ほしい!!!
I.T.さんとM.M.さんの愛犬ペッペも肉の焼けるいい匂いにうれしそう ^^
焼きたて!肉がかたくなるので、塩は火からおろす直前にふります。
EVオリーブオイルをたらした薄切りのパン(ブルスケッタ)といっしょにいただきます。
ビールにアッロスティチーニ、最高!!!ビールに焼き鳥で育った日本人、一点の曇りもなく心から感動!
感動的においしいオリーブオイル
トスカーナの農家から買ったものだそうです
あれこれ他の料理は出さずにアッロスティチーニ、オリーブオイルをたらしたパン、お酒飲みを摂取するのが本場風。日が暮れてもひたすら串は焼かれます。
こんがりいい感じで焼けてきております!
焼き加減を判断するのは当然のことながらアブルッツォ出身のI.T.さん。
串をにぎって口でエイとしごいて食べるのが楽しいのは世界共通!
小さい頃からおいしいものをもりもり食べて舌が肥えるのがイタリア人の典型
お上品に食べるのはムリ
ためらいなく陽気に原始回帰するべし!
ずっとうらやましそうにうろうろしていたペッペもパーティーの最後に1串!
女性陣の平均消費量20本、男性陣30本。
オレはこれだけ食べたぜ
食後はワインを飲みながらのんびりおしゃべり。最後は腹ごなしに私の常宿まで散歩して楽しい夕べは終わり。
大いに食べ、飲み、しゃべる。思いっきりイタリアらしい陽気な時間をすごすことが出来て大満足の夕べとなりました。ホストのI.T.さん、M.M.さん、ありがとう!