クマ夫が先日料理上手の叔母さんの家で食べさせてもらったアンチョビーソースのパスタがすごくおいしかったと絶賛するので、食べたことがない料理なんですが、叔母さんに作り方を尋ねて作ってみました。
ビゴリ・イン・サルサ/bigoli in salsaというヴェネト地方の郷土料理。(アンチョビーの)ソースをからめたビゴリという意味。ビゴリ(bigoli)とは、太めのロングパスタで、トルキオという道具にパスタの生地を入れてぐるぐるまわして生地を押し出して作ります(その様子はこちらのサイトで)。表面がちょっとざらざらなパスタにソースがよくからんでいておいしいですよ。日本では讃岐といえばうどんですが、イタリアではヴェネト州といえばビゴリということになってます。ヴェニス、パドヴァ、ヴィツェンチャなどのヴェネト州の街を訪れてレストランのメニューに手作りビゴリがあったら注文してみてくださいね。
さて、我が家では横着して市場で買った出来合いの生パスタを使いました。ビゴリ・イン・サルサはシンプルなパスタで、少ない材料で作れます。左からビゴリ、にんにく、アンチョビー(一人当たり最低10切れ)、キツネ色に炒ったパン粉、プラスEVオリーブオイル。
ビゴリで作るのがベストですが、スパゲッティでも十分おいしくできます
作り方も実にシンプル。フライパンにたっぷりのEVオリーブオイルと皮をむいたにんにくを入れて中火にかけます。にんにくが薄いきつね色になるまでじっくり焼いてから、あらかじめ幅1cmぐらいに切っておいたアンチョビー投入。アンチョビーが溶けて油に乳化するまで軽く混ぜながら1分ぐらい炒めて、火をとめておきます。
パスタが茹で上がる数分前にソースをあたためて、茹で汁をカップ1/2ほど取り分けておきます。茹で上がったパスタをフライパンに投入。菜箸でぐわーっと勢いよく混ぜます。ここで水気が足らないようならパスタの茹で汁を加えてください。
出来上がり。
クマ夫が食べながら「味は叔母さんのと同じだけど、叔母さんはフライパンにパスタといっしょにパン粉を入れていた」。もっと早く言ってくれればいいのに!
反省点:オリーブオイルが少なかった... 私が作るイタめしは、いつまでたっても、オリーブオイルの使い方がどうもケチ臭い。