motocchioの食いしん坊日記

日帰りでジェノバ

12月26日は聖ステファノの日で、25日に引き続き祝日。そう12月25日と26日はクリスマス連休なのだ。サヴォーナのような小さな街では、お店はどこも閉まっているので、ジェノヴァを訪れることにした。サヴォーナから電車で30分ほど

ジェノヴァからサヴォーナの海岸線は長年に渡り開発が進んでいて、建物が途切れることがない。リグリア州は東西に細長く伸びており、海に山が迫り平地が少ないから、海岸線沿いに建物が集中しているのだろうか。
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街路樹がオレンジ!地中海だねえ

お昼時にジェノヴァ・プリンチペ駅に到着。地下鉄で歴史中心地区へと向かったが、降りる駅を間違えてしまい駅の外へ出たら純然たる住宅街(汗)。もう一度乗りなおして、何とか目的地へとたどりつく。
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ジェノヴァ市内の地下鉄は1990年開通の単線
少しずつだが駅が増えている


お昼時でお腹ぺこぺこ。クリスマス連休でも開いているだろうと高をくくって直行した埠頭前のイータリー(eataly)が閉まっていた... 近くで別のお店を探すも良さそうなところは予約で一杯。困ったなあと思いながらフト目についたしがない食堂。メニューを見ると、なかなか良さげ。ちょうど支払いをすませて出て来た家族連れは満足そうだったし、窓際に座ってるお客さんの食べ物もおいしそう。動物的カンに従って、ここに入ることにした。店内は揚げ物の匂いが充満していたので、外の離れの席にすわった。
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離れのテントはしっかり暖房がきいていた

この日の夜は外食の予定だったので軽くすませることにする。
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クマ夫は、スライス仕立ての生ハムをトッピングしたレッコ風フォカッチャ

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私は大好物のファリナータ(ひよこ豆の粉で作ったお焼き)

どちらもすごくおいしい!食堂プライスでお財布にも優しかったし、お店のお姉さんも美人で親切だったし、大満足だった。

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デザートにフルーツスタンドでバナナを買い求めて食べる人

お腹が一杯になったところで、ドージェ宮殿へと向かう。宮殿内にある美術館の展示を見るのが目的だ。その前に、宮殿のすぐ近くにあるDouceというオサレなカフェでお茶。暖かかったので外のテーブルにすわった(真冬の北イタリアでは考えられない!)。このカフェは、イタリア1の腕前といわれている若きパティシエのお店。スイーツやペーストリーもおいしそうだったが、お昼を食べたばかりでお腹いっぱいだったので、残念だったが、コーヒーだけですませる。
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Marocchino/マロッキーノ(モロッコ風)と呼ばれるコーヒー
ホットチョコレートの上にエスプレッソと泡立ちホットミルコをそそぎ
仕上げにカカオパウダーをたっぷり
おいしい!


カフェで一休みした後、ドージェ宮殿へ。中世からルネッサンス時代にかけて、ヴェニス共和国と共に地中海をブイブイ言わせていたジェノバ共和国の総督(ドージェ)のお屋敷。他の街でもそうだが、こういう歴史の古い立派な建物が今でも現役として公共サービスに使われているのには目をみはる。この宮殿内にある美術館で行われているRaceという展示を鑑賞した。
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Raceとは英語のレース(競争)
南極到達100周年を記念した展示
南極一番乗りに生死をかけた英国チームとスウェーデンチームの争いの記録だ


展示を見た後は、さしたる目的もなくブラブラ歩きながら駅へ向かった。まず立ち寄ったのが、ドージェ宮殿近くにあるジェズ教会(Chiesa di Jesu)。16〜17世紀のバロック建築。内装がやたら立派でびっくり。特にこのきらびやかな天井!
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写真ではちょっと見にくいけれど、長椅子に思いっきりもたれかかって天井を眺めている男性が。
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そうしたくなる気持ちはよくわかるよ!

個人的に思いっきり興味をひかれたのが、中央祭壇前に備え付けられたオルガン。
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エレクトーンの原型!

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パイプのプレゼンもご立派

それから、ジェノバの中心地フェッラーリ広場(Piazza de Ferrar)へ。大きな噴水が目印(ただし冬だからか水はとめられていた)。
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イタリアも西部のジェノバやトリノは街並の様子がフランスっぽいような気がする

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かわいいルミナリエ!
ひとつだけポツンとあるグリーンの薬局のネオンがご愛嬌


フェッラーリ広場から数分行くと世界遺産のガリバルディ通り。両側に14の貴族のお屋敷が立ち並んでいるのだ。
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ジェノバ・プリンチペ駅に続くバルビ通りにも結構立派な建物がある。その筆頭がジェノバ大学。大学は閉まっていたが、そのすぐ隣にある聖ヴィットリオ・エ・カルロ教会は開いていたので入ってみた。
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古色蒼然
建てられたのは1635年


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バロック様式だね

教会の外に出ると、ジプシーの流しのアコーディオン弾きが奏でるメロディーが。上手い。通りを後戻りして、前に置いてあった容器にお金を入れて、駅へ向かった。
nagashi2

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イタリア在住、ときどき日本。
食いしん坊でカメきちな日々を気まぐれにつづります。
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