先日ご紹介した生ハムの王様クラテッロといっしょに食べたのがピアディーナです。
ピアディーナとはロマーニャ地方の食べ物で、小麦粉、塩、ラードなどを混ぜ合わせた種を薄く円形にのして焼くもので、味も形もメキシコの小麦粉ベースのトルティーヤに似ています(現に我が家ではメキシコ料理を食べる時はトルティーヤのかわりにピアディーナを使っている)。最近では、日本サッカー代表チームのイタリア人監督ザッケローニ氏の大好物として日本でも一部の人の間で知られるようになりました。何を隠そうザックはロマーニャ地方の出身で、日本に引っ越した時に「私はピアディーナなしでどうやって生きて行けばいいんだ?!」と絶望の淵に立たされんだとか。東京に何件かピアディーナを出すお店を見つけて一安心。今ではすっかり常連客らしいです ^^;
ピアーディナには厚焼きタイプと薄焼きタイプがあります。フォルリ・チェゼーナを中心とする内陸部は前者、リミニを中心とする沿岸部では後者が食べられています。どちらの地方の人も自分たちのタイプしか認めていません。ちなみに私もクマ夫も薄焼きタイプの方が好きです(こんなこといったら、フォルリの友だちに怒られちゃう ^^;)
専門店もたくさんありますが、スーパーで真空パックのおいしいピアディーナを買うことができます。いくつか食べ方があります。一番シンプルなのがフライパンで両面を焼いてパンのように食べる。生ハムやサラミやチーズといっしょに食べるのが古典です。あるいは、具をはさんでから二つ折りにして焼いて食べたりもします。クマ夫の強いリクエストで、今回は後者の食べ方にしました。本日の具はストラッキーノとルッコラです。ストラッキーノをピアディーナの表面に薄く塗り、ルッコラを散らして二つに折り、両面を焼くだけ。
できあがり〜。ストラッキーノがとろ〜りと出てきておいしい〜 このチーズのやさしい味わいがルッコラのパンチでしまります。ストラッキーノとルッコラは黄金の組み合わせのひとつだと思います。
トマトソースを薄くぬってモッツァレラチーズを散らしてから二つ折りにして焼くのも大好きです。メキシコ料理のケサディーヤとそっくり。食べ方もトルティーヤにようく似ているピアディーナなのでした。