実は、けもの臭さが気になって、生ハム(プロッシュート・クルード)がちょっと苦手です。でも、心からおいしいと思える生ハムがいくつかあります。その中でも最も好きなのがクラテッロ・ディ・ジベッロ(通称クラテッロ)です。
クラテッロとは?この機会にちょっと調べてみました。豚のお尻の肉の真の部分で作られたパルマ県産の生ハムで、ポー川西岸沿いの八つの村だけでしか作られていないんだそうです。この部位の肉は少ししか取れないし、霧が出る寒い時期の10月から2月にかけてしか製造されず、熟成も最低10ヶ月とじっくり時間をかけます。ですから大量生産には無縁な食材で、純正のクラテッロは年間13,000個しか生産されません(詳しい説明はこちらのページをご覧になってみてくださいね)。
今日は5年ぶりぐらいに猛烈にクラテッロが食べたくなって、200グラム清水買い。今日のお昼は、これとピアーディナ(ピアーディナについては後日ご紹介します)。でも、太めのグリッシーニ(オリーブオイルと小麦粉で作られた棒状クラッカー)に巻き付けて食べるのがおいしい!あたたかなトーストにのっけても最高。
紙のように薄く切るのがポイント
塩辛くなくしっとりしていてコクがある
レストランのメニューでも見かけることはほとんどない生ハムです。でも、スーパーに売ってることは多し。もし見かけたら100グラム買って、太めのグリッシーニに巻き付けて食べてみてくださいね。おいしいから!