キッシュと塩味のパイはどうちがうのか。正確にはわかりませんが、食べ比べた結果、塩味のパイの場合、オリーブオイルを使った生地で、卵液はつかわずに炒めた野菜やチーズなどがトッピングされ焼き込まれているといった印象でした。
フランス初日のランチでは、モンペリエに半年滞在していた大学院時代からの知り合いのKさん夫婦が、塩味のパイの専門店につれていってくれました。セットメニューのみで一皿1000円前後。ボリュームたっぷりの日替わりパイが3種類ついてきます。この日は、トマトとプロバンスハーブ、キャラメル色になるまで炒めた玉ねぎ、山羊のチーズと桃。どのパイもおいしかったんですが、一番気に入ったのは玉ねぎのパイでした。問題は、とにかく量が多すぎ!スペインで調子よかったお腹が一気にドーンともたれ、翌日は一日中食欲がありませんでした。
見よ、このアメリカのレストランも真っ青の多さ!
この経験のあと、キッシュや塩味のパイの類いは食べる必要はないと思っていたんですが、行きがかり上、この後、何度かキッシュを食べるはめに。いろいろ試しましたが、キッシュは定番キッシュ・ロレーヌが一番おいしいような気がしました。エックス・アン・プロヴァンスのパン屋で買って立ち食いした小型のキッシュ・ロレーヌが特に思い出に残っています(このお店はフランスパンもおいしく、サンドイッチも絶品だった)
モンペリエのキッシュとタルトケーキの専門店で試した品々。ここのキッシュは中味が卵豆腐のようで、卵豆腐が嫌いなわたしは辟易。イチジクのタルトは甘くて一口食べただけでもう結構といった感じだった。
これはエックス・アン・プロヴァンスのパン屋で食べたキッシュ・ロレーヌ(ベーコンとグリュエールチーズ入り)。こういう薄型のキッシュもよく見かけた。
エックス・アン・プロヴァンスの小さなカフェのショーケース。キッシュとタルトで一杯。